ブギーポップは笑わない 2019年版アニメ 第10話 あらすじと感想「ブギーポップビジンズ開幕!最初はスケアクロウの話」

ブギーポップは笑わない 2019年版アニメ 第10話 あらすじと感想「ブギーポップビジンズ開幕!最初はスケアクロウの話」
  • 第10話「夜明けのブギーポップ1」あらすじ

私立探偵を営む黒田慎平の正体、それは統和機構という

巨大な秘密組織によって作られた合成人間・スケアクロウである。

任務はMPLSの探索。MPLSとは人類を超えた能力を持つ存在のことだ。

そんな黒田のもとに、同じく統和機構の合成人間であるピジョンが任務を持って現れる。

その任務は稀代の実業家として名を知られる寺月恭一郎の身辺を調べるというもの。

もう幾度目かになるその任務に、黒田は疑問を持ちつつも、

寺月の調査を開始し、寺月がかつて寄付をしたというとある病院に目をつけるのだが……。

TVアニメ「ブギーポップは笑わない」公式サイト より

感想「ブギーポップビジンズ開幕!最初はスケアクロウの話」

夜明けのブギーポップとは?

夜明けのブギーポップとは『ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王』の事件の間に語られる幕間のようなお話です。

 

内容はブギーポップがエコーズに「あなたは?その名前はどんな風につけられたのですか?」という質問に答える形としてブギーポップの誕生秘話を語ります。

 

書籍の刊行順も時系列も『歪曲王』の後の話です。

 

初見の方はそのためこれまでの疑問点を補完するお話でもありますが、寺月恭一郎やMCEといったわからない単語は『歪曲王』にでてきますので放置していて大丈夫です。

 

よくわからない点や原作小説に興味のある方はこちらをご覧ください。

 

夜明けのブギーポップ1

原作既読者の私からすると今回の物語は原作小説をほとんど忠実に再現しており、またスケアクロウが主観としてしっかりと物語を語っていたのでこれまでのお話の中で一番良かったと思ってしまいました。

 

原作小説にない挿絵などがないスケアクロウとピジョンはアニメでのキャラクターデザインもかなり良かったと思いました。

 

スケアクロウの容姿は本人も「あまりにも『ハードボイルド』探偵のようで」と気を使う部分がありましたが、まさにイメージ通りかっこいいという印象を受けました。

 

ピジョンにも可愛いという印象を受け、また目元や表情なんかに少し名前の鳩ぽさがあるようで面白いとも思いました。

 

今回は合成人間が3人も登場しましたが、それぞれが統和機構に縛られているものの、それぞれが現実世界に溶け込み各々に意志と個性があるところが描写されていました。

 

スケアクロウが霧間凪に気に入られた理由

寺月恭一郎の調査のため病院へやってきたスケアクロウは中学生の頃の霧間凪と出会ってしまいます。

 

スケアクロウはあくまで表の顔黒田慎平として霧間凪に接しています。

 

更に目的が寺月恭一郎の身辺調査とMPLSの発見であるために、霧間凪の資産についての調査を行った際には探偵の仕事を私情を一切含まずこなしてしまいます。

 

そんな態度が霧間凪に気に入られ、スケアクロウは霧間凪の憧れの存在へとなってしまいます。

 

合成人間の真の目的であるMPLSを発見したのにもかかわらずスケアクロウは統和機構の施設に侵入し、霧間凪のために特殊な薬を手に入れ彼女を救います。

 

 

 

霧間凪「なぁクロダさんは探偵意外にやることはないの?」

 

クロダ「そうだな。正義の味方かな。なんのしがらみもなくただ事件を解決するだけの正義の味方。そういうのなら、なってみたいね」

 

霧間凪「なればいいじゃん。きっとなれるよ。なんならオレスポンサーになってやるよ」

 

 

このやり取りがスケアクロウにとって決定的だったのかなと個人的に思っています。

 

結果的に何が手に入るという訳でもないのに自分の命を犠牲にして霧間凪を救うという行動にでてしまったのですから。

 

スケアクロウの帽子は?

スケアクロウの被っている帽子の裏には装甲が隠してあり、それを使ってモ・マーダーの頭部への一撃をはじき、更に攻撃したモ・マーダーがその反動で手首を怪我をしてしまいます。

 

アニメではこのあたりが少しわかりづらかったかなと思います。

 

合成人間についてよく説明がされていないので、スケアクロウが機械のようにも見えてしまいますし、モ・マーダーはいつの間にか負傷しているしといった場面でした。

 

スケアクロウと最後の会話

ボロボロになったスケアクロウが火葬場の近くで最後の会話を何者かとします。

 

相手はもちろんブギーポップなのですが、この時には『世界の敵を排除する』ということ以外名前や行動目的などがありません。

 

スケアクロウはブギーポップに名前を与え、人が最も美しいときに完全に息の根を止めるという死神の造を与えてしまいました。

 

まとめ

スケアクロウはブギーポップと霧間凪という2人のヒーローの誕生に深く関わっています。

 

霧間凪に対しては憧れの存在として、ブギーポップに対しては名づけ親と言ったところでしょうか。

 

また霧間凪を助けるために用いた特殊な薬は追手のモ・マーダーと交戦状態に入ってしまったことから処分されずに霧間凪の病室に残されたままとなっており、第10話では担当医の来生真希子がこれを発見してしまいました。

 

またピジョンもスケアクロウが統和機構へ反抗するような報告書を見つけましたが、それをデリートしてしまうという描写がされていました。

 

第10話の感想・解説は以上です。

 

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