進撃の巨人アニメ 第12話あらすじと感想『希望の再生』

進撃の巨人 第十二話 『傷―トロスト区攻防戦⑧―』【あらすじ】
なぜか巨人化したエレンがミカサに向かって襲いかかる。作戦で兵を二割失って、作戦が失敗してしまった号令が。
しかし、ピクシスはあきらめず、あがくことを決意する。同時に、精鋭班のリーダーイアンも人類の希望であるエレンの回収を決断するのだった。人類が勝つためには、なんとしてもエレンを回収して帰らなければならなかったのだ。
そんななかで、巨人の中のエレンは自分と世界の境界線が曖昧になっていた。自我を失った彼は、体を再生させることもできず、ただ座り込むだけだった。
そこへ現れたアルミンは、その巨人のうなじに刃を刺し、エレンの意識を取り戻させようとするのだった。
【感想】『希望の再生』
意識を取り戻したエレン。やはりアルミンは熱い男です。普段は気弱そうなアルミンですが、こういう土壇場には誰よりもその胆力の強さを発揮する男であるような気がします。
駐屯兵団の尋問にあっているときもそうでしたし、今回も打開のために策が見えない中で、巨人の弱点であるうなじと、そこから一度エレンが出てきたことをつなげて考え、そこから打開策を見いだしました。
普通、こういう一度の失敗も許されないときには、人は躊躇してしまうものだと思います。僕も実際そうです。でも、そういうところで間違いの無い決断を一度で下せるというのはある意味では才能だと思います。誰にでもできることでは無いと思います。
エレンは確かに巨人化の能力があるため、人類の希望であるというように言われています。それは誰にも代えることができない能力だからこそ、守り切らなければならない、というようにイアンも言っていました。
でも、実はアルミンのような能力を持った兵士も、誰にも代えがたい者なのではないでしょうか。もちろんそういうことも訓練次第で身につけることができることかもしれません。でも、やっぱり物事を見つめる視点などの確かさなどを保障するのには、ある程度センスが必要になることなのかもしれません。
ジャンの持っている指揮官としての能力などもそれに当たるかもしれません。こういう戦いをしているときには、やっぱり一番に目が行ってしまうのはエレンやミカサやリヴァイのような、直接的に戦力として使うことができる能力になってしまうのはしかたないことなのでしょう。
でも、そういうときにこそ、それを支える能力が高い人物というのも必要になってくるのでしょう。
さて、そんなアルミンはエレンの意志の強さを信じて、自らの命を危険にさらしながらエレンに語りかけます。こういう役回りは意外とアルミンに回りがちなんですね。肉体面でのサポートはミカサが、精神面でのサポートはアルミンが、というような役割分けでもあるのでしょうか。
アルミンの問いかけで、どうやら意識を取り戻したらしいエレン。彼はこれから、再び立ち上がり、岩を持ちあげ、人類のために戦うことができるのでしょうか。次回に期待が高まりますね。