進撃の巨人season3第1話 (38話)のあらすじと感想『人と人』

進撃の巨人season3第1話 (38話)のあらすじと感想『人と人』

進撃の巨人season3 第一話 『狼煙』 【あらすじ】

 エレンたちはリヴァイ班として新たな拠点の片付けをしていた。ジャンやアルミンを始めとした訓練兵の同期たちとともに彼らはリヴァイ班に配属されたのだった。

 

 そこにリヴァイが現れ、ハンジが実験をしたがっている、ということをエレンに伝える。彼らは巨人の硬質化の能力を用いて壁を塞ごうとしているのだった。エレンはその実験に参加し、巨人化するが、なぜか不十分な変身しかできなかった。

 

 その夜、リヴァイは実験の結果をエルヴィンに話していた。しかし、情報は少なすぎるために、彼らにはやはりクリスタの情報が必要だった。

 

 その一方で、トロスト区では、ニック司祭が拷問された末に命を奪われるという事件が発生していたのだった……。

『人と人』【感想】

 進撃の巨人season3はなかなか血なまぐさい感じで幕を開けました。何より今回の話の何が今までと違うかって言うと、人対人で命の奪い合いが起こっている、ということなんですよね。

 

 これまでも確かに、アニを捕まえるために調査兵団が総動員されたり、エレンの処遇について人間たちが裁判を開いたり、と一見すると人と人で命を奪い合っているように見えたシーンもありました。ですが、あれも「巨人化能力者」という人とは異質な存在に対しての行動、という側面があったので、純粋な人と人の命の奪い合い、というものではなかったように思います。

 

 そんななかで、今回は純粋に、人と人で命を奪い合う、というような事件が2つも立て続けに起こっているということに、この物語が大きな転換期を迎えている、という感覚を覚えてしまうのも、自然なことなんじゃないかな、というふうに思います。

 

 まず1つ目は、ニック氏祭の拷問です。これは巨人の情報を手に入れるための行為であったということを考えると、かなり大きく捉えれば人対巨人の戦いの産物なのかもしれませんが、それでもこれまでの戦いとは大きく一線を隠しているように思います。ニック氏祭はおそらく、どこまで行っても人です。殴られただけであれだけ傷つくのですから、巨人可能力などを持っていたわけではないと考察できます。そう考えると、この事件がこの物語にとって大きな意味を持っていることは明白でしょう。

 

 そして2つ目は、切り裂きケニーです。彼の思惑がどこにあるのかはわかりませんが、人の命を軽薄な態度のままで奪った、というのはどうしようもない事実です。これもまた、敵の種類が徐々に巨人という人間以外の存在として簡単にくくれるものだけではなくなってきているのを予感させるものがあります。実際、巨人も人間が元になっているわけですから、そのあたりでも巨人と人間の戦いが複雑化してくることは予想されるでしょう。

 

 さて、そんな感じではじまった進撃の巨人season3ですが、何より気になるのは冒頭のエレンのひとり語りのシーンです。あのシーンではエレンの髪型が大きく変わっていました。もしかするとあれは今の物語が繰り広げられている時間とは違う時間軸の話なのかもしれません。そのあたりも含めて、これからの展開からも目が離せない、といったところでしょうか。

 

 というわけで、次回にも乞うご期待。

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