進撃の巨人アニメ 第3話『絶望の先にあるものは』

進撃の巨人アニメ 第3話『絶望の先にあるものは』

進撃の巨人 第三話 【あらすじ】

 キースによる恫喝を受ける訓練兵たち。過去の自分たちを否定するための通過儀礼としてされるそれの最中、毅然とした態度で芋を食べ続けたサシャ・ブラウスはその後、罰として走らされることに……。

 

 一方、シガンシナ区から来たエレンたちに、仲間たちは巨人の話を聞く。そこで彼は「調査兵団に入って巨人を駆逐する」という夢を語る。それにくってかかるジャン。喧嘩が始まりそうになるも、鐘の音でそれは未然に防がれるが、その後ある光景を見てしまったことで、ジャンはエレンへの敵愾心を抱くことに。

 

 そんななか、エレンは立体起動装置を扱うことができないという現実に直面するのだった……。

【感想】『絶望の先にあるものは』

 物語中盤のエレンは少し不憫でした。あまりこういう表現をしてしまうのは良くないのでしょうけれど、言葉が強いエレンが、その言葉通りの行動を示せないときには、周りの反応というのは、それ以上に強く返ってくるんだろうな、と思ってしまいました。

 

 彼の言葉が強いことには、もちろん理由があります。後でそのことについても書きますが、彼はやっぱり自分の母親を巨人に食われたというところから、巨人に対して並々ならない復讐心を抱いています。実際、目の前で助けられなかった、ということに、自分の弱さをこれ以上無く実感してしまった彼にとっては、言葉だけでも強くなる必要があったんだと思います。

 

 彼の言葉が強いのには、彼の意思が強いから、ということもあるのでしょう。彼は自分の言ったことは実際にやり遂げようとする人間です。立体起動装置で立てない時には、それを改善するためになんとか策を探しました。実際その理由がエレンにあったわけではないのですが、それでも、自分で何とかしようとしていました。

 

 最終的には、壊れている立体起動装置でも、根性だけで立ち上がることに成功していたくらいです。おそらく、初めて扱う人間に取ってはそう簡単ではないことを、彼は成し遂げてしまったわけです。そういうのは、実際、エレンたちのような生きるか死ぬか、という瀬戸際を巨人の前で味わった彼らだからこそ、持てるものなんだろうな、という風に思います。

 

 そんな彼らにとって、巨人と戦うということはやはり意味が違うのでしょう。
今回の話で、ライナーとベルトルトの過去も明らかになりました。彼らも、故郷を巨人に奪われた、エレンたちと同じ境遇にある人間だったのです。彼らのように、故郷を取り戻したい、というその切実さも、他の誰にも負けないものがあるのでしょう。

 

 そして、巨人に対する復讐心の強さも、特にエレンは群を抜いていますが、ライナーたちの行動の根底にもそれはあるのだと思います。

 

 いろんな人たちの、巨人たちへの思いが渦巻く中、彼らは成長していきます。彼らが一体どんな兵士になり、どんな戦いを繰り広げるのか、それは今後見ることができるのでしょう。こうご期待。

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