進撃の巨人season3 アニメ第6話(43話)あらすじと感想『秘密』
進撃の巨人season3 第六話 『罪』【あらすじ】
捉えられたエレン。その場所は明るく光る壁に覆われた謎の場所だったが、なぜか彼はそこに既視感があった。そこへ現れたヒストリアは、自らの父が敵にも見える行動を取ったのは、人類の為だったのだということを伝える。
そして、父と二人彼の背中に手を当てる。そして彼の頭の中には彼のものではない何かの記憶、そして自分の過去の記憶がよみがえってくるのだった。その記憶は、自分が巨人化能力を得た時のもの。彼はなんと、自分の父親を食うことで、巨人化能力を得ていたのだった。
それと同時に、ヒストリアの脳裏にも隠されていた記憶がよみがえってくる。それはある女性、フリーダ・レイスという彼女の腹違いの姉の記憶だった……。
【感想】
これまで明るみに出てきていなかった謎が一挙に暴かれていったような回でした。エレンの父、グリシャがどうして命を落としたのか、そしてエレンがどうやって巨人化能力を得たのか、ということが同時に明らかになりました。
巨人化能力は、巨人が巨人化能力者を捕食することによって得られる、ということが分かってから、エレンはどうやってその能力を得たのか、ということが明かされないままでしたが、ここに来てその秘密が明かされたというわけです。エレンは自分の父親を捕食することでその能力を得ていたんですね。
彼は母を巨人に食われたという過去を持っているわけですが、それを踏まえずとも、彼がどれほど過酷な運命の中で生きているのか、ということを考えると想像を絶するものがあります。
エレンの巨人化能力はこれまで人間にとってかなり大きな貢献を果たしてきましたが、その裏にはこんなにいろんな人の命が、そして、思いがかけられていたんですね。
そして、どうして彼に巨人を呼び寄せるような特殊な能力があったのか、ということも明らかになりました。王の力というのは、確かにその能力にふさわしい呼称であるような気がします。それに合わせて、巨人に人の記憶を操る能力まであることも明かされました。
ヒストリアとエレンの間にそんな宿命めいた過去があったということにも驚きでした。記憶が隠されているというような展開はたまに見られることではありました。先ほど語ったエレンの巨人化能力獲得の経緯などがその記憶の隠蔽の例だと思います。
でも、ここまでヒストリアの過去にそんなことがあったことが一度として語られなかったということには衝撃を受けざるを得ません。まさかその二人にそんな深い因縁があったとは思いませんでした。
エレンの記憶が隠されていた今、そのグリシャのめちゃくちゃな行動の裏にも何かあるのではないか、と思わされてしまいます。確かにヒストリアにとっては悲劇的な出来事だった思います。でも、もしかしたらその裏には何らかの思惑があってのことだったのかもしれません。グリシャがどんな人物だったのか、ということは今までほとんど描かれていませんでしたが、もしかしたらこれ以後には、グリシャに焦点が当たった話があるかもしれません。
それに合わせて、アッカーマンという名がついた人間のことについても詳しく語られる時も来るような予感があります。これまで明かされなかったミカサやリヴァイの圧倒的な強さの秘密も、もしかしたらアッカーマンの血に関係があるのかもしれません。ここに来てリヴァイ、ミカサ、ケニーの間に信じられないような関係性が出てきました。これからどんな展開が待っているのか、次回からも目が離せません。