アニメ進撃の巨人season2 第5話【30話】あらすじと感想
進撃の巨人season2 第五話『ヒストリア』【あらすじ】
時はさかのぼり、エレンたちの訓練兵時代。彼らは雪山訓練に取り組んでいた。
彼らが到着したとき、ダズ、クリスタ、ユミルがいないことに気付く。しかし、天候の悪さから、捜索には行けなかった。
そのころ、クリスタたちは虫の息のダズを抱えて山を歩いていた。ユミルは彼をおいて帰ろうというのだったが、クリスタはそれを拒否。その答えに、ユミルはクリスタがダズを助けようとしておらず、自らが良い子のまま終われる場所を探しているんじゃないか、という。
そこでユミルはクリスタの秘密を切り出す。ユミルは、実は命を狙われていた妾の子供だったのだ。
ユミルは、クリスタに、生き方を変えろ、といい、助かる道を二人で模索するのだった。
『ユミルとクリスタの過去』【感想】
どうやらユミルは人類の味方のようですが、どうにも気になる回想がありましたね。
それはライナーの回想です。ライナーはユミル巨人体を見たことがあるようでした。しかも、ライナーの友人を食った巨人として。
もしもこの回想が本当なら、彼女は人間の敵かもしれない、ということになります。それこそ、超大型巨人や鎧の巨人、そして女型の巨人のように。でも、それを考えた時、彼らが人間を食べようとしたことがあったか、ということが少し気になります。
彼らはたぶん、人間の敵だといえるような行動をとっています。でも、その裏に、何かの目的が見えるような気がします。というのも、巨人の本来の行動原理である人間の捕食、というところにはあまり興味を抱かず、壁を壊すこと、エレンを探すこと、などに目的を持っているということから、何かの「大義」のために戦っているような気がするんです。
とはいっても、その「大義」というのが何なのかはわかりませんが。
さて、そんな推測も立てられた回ではありましたが、ユミルとクリスタの関係性がしっかりと書かれた回でもあったようにも思います。いままでこの二人に焦点が当たったことはあまりありませんでしたが、クリスタにも名前を隠さなければならないような過去があったんですね。
いままで聖天使のような扱いを受けることがおおかったクリスタですが、彼女にはその裏で、いろいろな思惑が渦巻いていたわけですね。ただただ優しいだけの人間なんて言うのはきっといないのだと思いますが、クリスタも、自らが命を散らしてなお、そのことによって評価される場所を探しているような人間だった、というのは別に悪いとかいいとかは抜きにして、意外だな、と思いました。
それをユミルに突き付けられたとき、それを否定しなかったということは、少なからず彼女の中にはそういう思いがあったんだろうな、と思います。
そう考えると、そんな風に思わせてしまった彼女の周りの環境の過酷さなどにも考えさせられるものがあります。
さて、そんな彼女たちのもとに、最後調査兵団の人間が現れました。これでとりあえず絶望的な状況は脱することができたのでしょう。これから先、どんな試練が彼らを待ち受けているのか、これからの展開に期待です。