アニメ進撃の巨人season2 第3話【28話】あらすじと感想『古城の夜』

進撃の巨人season2 第三話 『南西へ』【あらすじ】
コニーの村は、違和感だらけの状態で残っていた。巨人が人間を食らった痕跡は全くないのに、家だけは壊されていて、逃げたにしても、馬は残されたままなのだった。コニーは自分の家に倒れこむ巨人に声をかけられた気がして目をやるが、ライナーに言われ、壁の穴の探索に向かう。
しかし、壁を一周してきた兵士たちは、誰一人として穴を発見できないのだった。巨人が通れる穴を見落とすはずもないが、どうして見つからなかったのか、という疑問。
確認のために一度戻ろうとするのだったが、その中で、ある古城を発見し、そこに一度停留することを決めるのだった。
一方、エレンの元で、ニックはある秘密を語るのだった。
『古城の夜』【感想】
獣の巨人が現れたところあたりから、物語が大きく動き出した感じがあります。夜になっても動いている巨人、壁に穴がないのになぜか壁の中で動き回っている巨人、どうしてか人間が食われた痕跡も残っていない村。
謎が謎を呼んでいるような状況で、なかなか話についていくのが大変です。謎が多すぎるせいで、考察しようにもなかなか難しいところがあります。
ただ、おそらく、巨人が壁の中にいたことと、壁に穴が開いたことをイコールで考えるのは間違っているのではないか、ということは考察できます。
というのも、夜間で目が利かなかったとはいえ、巨人が通れるほどの穴が見過ごされたというのは、考えにくいことです。実際、トロスト区などに開けられた穴は、調査兵団が壁外調査に行くときなどに使っている門を超えるようなサイズの穴があけられているわけですから、それを見逃すわけがありません。
どうしようもないほど注意力が欠けている人間ばかりがその調査に当たっているとすればそれは仕方ないことかもしれませんが、調査兵団の面々がそんなミスを犯すはずがありません。
と考えると、穴が開いたから中に入ってきた、という考え方をするよりは、穴が開く以外の方法で入ってきた、もしくは、中で発生した、というように考えた方が自然です。
中で発生した、となると、エレンやアニ、そして超大型巨人や鎧の巨人のような知性を持った巨人だというように考えられますが、残念ながら、そこで発生している巨人たちは、いずれも普通の知性がない野性的な(と表現すると語弊があるかもしれませんが)巨人です。
もしかすると、人間が巨人になるということにも、何らかの秘密があるのかもしれません。実際、よく考えてみると、人間が巨人になったからと言って必ずしも知性があるわけではありません。エレンが岩を持ち上げようと巨人化した際、一度は自制心を失って普通の巨人のようになってしまったという背景があります。
もしかしたら、そのあたりにも巨人が壁の中で発生した謎が隠されているかもしれません。とはいえ、今はもっと他にも解決するべき問題があるような気がします。
ライナーたちのいる古城に、夜なのに迫ってきた巨人たち。彼らは果たしてその中でも生き残ることができるのでしょうか。
そのあたりの展開からも目が離せません。