進撃の巨人アニメ第25話あらすじと感想『絶望の中の希望を』

進撃の巨人 第二十五話 『壁―ストへス区強襲③―』 【あらすじ】
巨人化したエレンはアニとの戦闘を開始した。硬化の能力を持ち、高い戦闘能力を持つアニとエレンの戦闘は厳しく、街は半壊状態に。
一方、エルヴィンは憲兵団からの尋問を受けていた。その作戦をとることでどれほどの被害でるか、と彼は問われていた。しかし、エルヴィンは人類を救うための一歩になると信じて疑っていなかったのだ。尋問していた兵は、その覚悟を感じ取り、待ちの住民の移動などを急がせた。
エレンとアニの戦闘は、やはり練度の差から、エレンは不利になっていた。しかし、巨人を殺すという執念から、彼は驚異的な粘りを見せるのだった……。
『絶望の中の希望を』【感想】
進撃の巨人第一期最終話でした。最終話にして、絶望的な状況を脱せないままでしたが、それでも、何の収穫もなかったのか、といわれれば、エルヴィンの言うとおり、そういうわけでもないのかな、とは思います。
まず、巨人化能力者がエレン以外にもいること。そして、その存在が意外と近くに紛れこんでいる可能性があるということ。それらを知ることができたということは、大きな功績でしょう。
それによって、人類が巨人を攻略する糸口が見つかったようにも感じます。おそらく、エルヴィン達も、わらにもすがるような思いなのは間違いないでしょうが、希望のかけらが見つかったようには感じているのではないでしょうか。
そして、女型の巨人を無力化できたことも、功績としてあげることはできると思います。調査兵団の面々は、そこから情報を引き出せないことにやはり落胆を覚えたのだとは思います。
確かに、それはかなり大きな損害だと言えるのでしょう。本来ならば生け捕りにすることも可能だった女型の巨人が逃げるタイミングを作ってしまったというのは、大きな損失です。
でも、もしそのまま女型の巨人がずっと動き回れるままの状態だったとしたら、これから先にも知性のある巨人と戦わなければいけないというリスクを抱えたままだったと言うことになります。
きっと、人類の側としては、エレンのような人間的な戦い方のできる巨人というのは、ひとりでも減った方が嬉しいのは確かでしょう。それに、女型の巨人はエレン以上の熟練で、皮膚を硬化させるという能力まで持っていました。おそらく人間だけの力では攻略不能な存在を無力化できたと言うことは、かなり大きな前進だったのでは無いかと思います。
でも、それを素直に喜べないのは、やはり犠牲があまりに大きかったからということなのでしょう。エルヴィンの気持ちも分かりますが、市民にまで被害を無作為に広げてしまったというのはやはり問題だったのでしょう。
必要以上の犠牲が出てしまった今、彼らに失敗はやはり許されないのです。
さて、最後に壁からみえた巨人の姿。これが一体何を意味するのか、そのあたりはまた、二期以降の展開に期待するしかありません。
これからどんな展開を見せてくれるのか、続きに期待が高まりますね。