進撃の巨人アニメ 第20話あらすじと感想『エルヴィンの目指したもの』

進撃の巨人アニメ 第20話あらすじと感想『エルヴィンの目指したもの』

進撃の巨人 第二十話 『エルヴィン・スミス―第57回壁外調査③』【あらすじ】

 何人もの犠牲を乗り越えて、女型の巨人を捕えた調査兵団。しかし、その事情を知らない森の入り口近くにいる兵士たちはその轟音に、疑心暗鬼を抱いていた。しかし、ジャンとアルミンたちは徐々にその様子をつかみ始めていた。

 

 エルヴィンの狙いは、最初から女型の巨人の中身の人物を捕えるためだった。そして、それが知らされなかったのは、兵団の中にその巨人の中にいる人物とつながる情報員がいるかもしれない、と疑ってのことだと考えた。

 

 そんな中、女型の巨人は突然叫び声を上げる。そして、その叫び声が上がった途端、森の入り口で釘付けになっていた巨人たちが、なぜか森の奥へと一斉に走り始めるのだった。

【感想】『エルヴィンの目指したもの』

 なかなか絶望的な状況になってきました。巨人化を解いた後でも動き回れるタイプの人間。そして、その人間が立体起動装置をつけて、さらに調査兵団の制服を着て紛れ込んでいるかもしれない。その可能性に気づいたエルヴィンはリヴァイにその対策を取らせるわけですが、彼らはなぜこんな極限状態でこれほど早く頭を回転させることができるのか、と不思議でなりません。

 

 見ているこっちは状況についていくためにずっと考え続けなければいけないくらい、状況が複雑になってきました。というか、起こっていることの先が、なかなか読めない状態なので、ずっとはらはらしっぱなしです。

 

 しかも、彼らにとってはなかなか希望が感じられるはずだったのに、この絶望に落とされた、というのは酷な状況です。巨人の秘密に一歩でも近づけるチャンスがあったのに、女型の巨人があげた叫び声によってそれらが全てふいになってしまいました。

 

 サシャはそれが動物が命をなげうつときにあげる叫び声に似ている、といっていましたが、女型の巨人の身に起きた現状を見たわけでもないのにその現状を言い当ててしまっている彼女の野性的な間には脱帽させられるばかりです。

 

 確かに、巨人はどちらかというと人間的な知性を感じさせる行動というよりは、野生動物のような(その中でも知性が低い動物に近いと思うのですが)、欲望に忠実な動きをする生き物です(生き物と言ってしまって良いのかどうかはかなり怪しいところではありますが)。なので、そのようなサシャの勘は当たりやすいのかもしれません。

 

 その叫び声によって巨人が集まってしまった現状では女型の巨人を守ることもかなわず、撤退を余儀なくされてしまいました。

 

 この決断は、エルヴィンにとってはかなり苦しいものだったと思います。あの犠牲も、功績があると信じてのことでした。その功績が挙げられないとなってしまうと、その犠牲も無駄になってしまいます。

 

 それだけは、やはりエルヴィンも避けたいことだったのではないでしょうか。でも、それでも、そうなってしまうと無駄になってしまう、ということすら投げ捨てて、生き残っている衛視だけでも生きて返す、という最低限の希望にシフトできた彼の決断は、かなりの英断だったように感じます。

 

 さて、そんなさなかで、エレンの元に現れた女型の巨人の中身とおぼしき人物。その人物によって彼らは窮地に追い込まれてしまいます。

 

 果たして、彼らは生きて帰ることができるのでしょうか。次回からも目が離せません。

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