進撃の巨人アニメ第19話あらすじと感想『人類の反撃』

進撃の巨人 第十九話 『噛みつく―第57回壁外調査③―』 【あらすじ】
リヴァイは音響弾をうち、特殊作戦班の面々の冷静さを取り戻させる。しかし、エレンはそれに従おうとせず、調査兵団の兵士たちを翻弄し続ける巨人に対抗するべく、巨人化をしようとする。
ペトラたちは彼を止めようとするのだが、そこでリヴァイはエレンをあえて止めない、というのだった。彼はそれを受け手もなお、巨人化しようとするのだが、そこであることを思い出す。
それは、巨人化の実験をしているときだった。彼はそのとき、自傷しても巨人になることができなかったのだ。しかも、その傷もふさがらない。しかし、なぜかスプーンを拾おうとしたタイミングで、突然巨人化するのだった……。
【感想】『人類の反撃』
エレンの巨人化に隠された謎の一つが明らかになりましたね。
巨人化に必要なことは、自傷だけでは無いと言うことですね。実は、この自傷という行為にも引っかかっているところはありました。
彼が巨人化するのに、必ずしも自傷する必要は、たぶん本来無いのでしょう。最初、トロスト区で彼が巨人化した際には、彼は別に事象をしたわけではなくて、巨人に食われたせいで傷ついていた腕の傷から巨人の体が生成しました。
ということは、彼が巨人化するために必要なのは、巨人の体を生成するのに必要なだけの傷跡、ということなのでしょう。しかも、今回彼がスプーンを拾うために巨人化したときにも、彼は特にスプーンを拾うために手をかみ切ったわけではありませんでした。ただ、その前に巨人化しようとして傷を負っていた部分から、巨人化したというだけでしたから。
ただし、それを意識的に発動させるためには、たしかにいつもどこかに傷を負っているというわけではないでしょうから、自傷行為をする必要があるのでしょう。つまり、巨人化=自傷が必要、というわけではないのでしょう。
また、巨人化するためには、傷を負っているだけでは足りないということが、今回明らかになりました。
それは、目的意識を持っていなければ巨人化することはできない、ということです。つまり、傷を負っているだけで勝手に巨人の体が生成されるわけではない、ということですね。たしかに、よくよく考えてみるとそれも当たり前のことではあるのかもしれません。もし、それで巨人化してしまうのだったら、リヴァイに審議会で蹴りまくられていたとき、巨人化してしまっていたでしょうから。
ただ、その目的がスプーンをひろう、などの小さい目的でも巨人化してしまう、というのははた迷惑な気もします。そのせいで特殊作戦班の面々にも必要以上の猜疑心を抱かせてしまったわけですから。
とはいっても、これで彼の巨人化はある程度自分の意思で自在に操れるようになったと考えて間違いないでしょう。
エルヴィンの作戦によって女型の巨人も捕えられた今、とりあえず窮地は脱しました。彼の巨人化が生かされるのはもう少し先になるでしょうが、その女型巨人に隠された秘密に注目ですね。というわけで、次回にもこうご期待。