進撃の巨人アニメ 第十八話あらすじと感想『見えない思惑』

進撃の巨人 第十八話 『巨大樹の森―第57回壁外調査②―』【あらすじ】
なんとか生き延びたアルミンたち三人。しかし、馬が逃げてしまったために彼らはその場から帰ることができなかった。
緊急信号弾を打って待つが、そこへクリスタが馬を二匹連れて現れた。撤退した方が良いような状況であったが、なぜか進行をやめないエルヴィン。
その中でも女型の巨人は誰かを探して走り続けていた。陣形の深くまで進行を許してしまった、と調査兵団も焦って攻撃を続ける。決死の三人同時攻撃も、その巨人は圧倒的な戦闘能力でそれすらも防いでしまうのだった。
エルヴィンは何の意図か、元々の目的地からは大きく外れた、巨大樹の森へと進んでいくのだった……。
【感想】『見えない思惑』
巨大樹の森での調査兵団の攻防。エルヴィン、リヴァイが何を考えているのか、それがなかなか見えてきません。
調査兵団の面々も各々で考えを張り巡らせているようなのですが、その思惑もそれぞれ少しずつ違っていて、そのうちのどれが真相なのか、なかなか見えてきません。
おそらく、巨大樹の森に入ったのは、立体起動装置を生かすためであるというのは間違いないのではないでしょうか。前回も、平地では立体起動装置が使いにくい、ということが言われていました。実際、立体起動装置というのは何かに突き刺さなければ使うことができない装置です。その突き刺さるオブジェクトが巨人本体だけとなると、その起動も大きく制限されてしまいます。
そう考えると、巨大樹の森というのは、立体起動装置を使うのにはうってつけの場所だと思います。
でも、それは普通の巨人(もしくは普通の奇行種)を相手する際には有効である、ということに過ぎない話です。おそらく調査兵団の中でも、右翼側から迫ってきていると言われていた女型の巨人というのが、それほど高い知能を持っていて、もしかしたら人間が巨人化している存在なのかもしれない、ということを知っている人間は少ないのでしょう。
そんな、いわゆる人知を超えた存在に対しては、そのアドバンテージも生かし切られるわけではないでしょう。自分の弱点を知っていて、しかも、巨人サイズで人間とほぼ同等の反応速度、戦闘技術を使うことができる巨人に対しては、人間が戦いやすい、ということに過ぎない状況になるだけでは、同じ土俵に立つことすら、難しくなってしまうのでしょう。
実際、逃げるということを考えたときには、巨大樹の森というのは逆に逃げにくい状況でもあるわけですし。
さて、そんなイレギュラーだらけで、様々な思惑が渦巻き、ただ、エルヴィンに何かの考えがあるということだけを信じて戦わなければいけないという状況。ジャンのように不信感ばかりを高めていってしまうのも仕方ないことでしょう。
そんな絶望的な状況を果たして打開することはできるのでしょうか。リヴァイが最後にとった行動の真相は何なのでしょうか。そのあたりも含めて、次回からも目が離せません。