進撃の巨人アニメ 第16話あらすじと感想『心臓を捧げることができるのか?』

進撃の巨人アニメ 第16話あらすじと感想『心臓を捧げることができるのか?』

進撃の巨人 第十六話 『今、何をすべきか―反撃前夜③―』【あらすじ】

 二体の被検体巨人を消した犯人探し。訓練兵たちもその中にいた。彼らはその中で、巨人と戦うことの恐怖をかみしめていた。しかし同時に、戦わなければいけない現状、命を賭けなければいけない状況のなかで、ジャンはマルコのことを思い、調査兵団への入団を決めるのだった。
 一方、エレンはリヴァイについて集会へ。エレンたちはさまざまな事件があった今、調査兵団へ入りたいという者がいるのかどうか、ということに不安を覚えていた。
そんな中、その集会では、エルヴィンが、シガンシナ区のエレンの家の地下に巨人の謎が隠されている、という事実を訓練兵たちに告げるのだった……

【感想】『心臓を捧げることができるのか?』

 ジャンが調査兵団に残って戦おうという決意をしたのは驚きでした。物語序盤からずっと彼は憲兵団に入って内地で安全に暮したい、ということを言っていたのに、そんな彼がむしろ手を挙げて調査兵団入ろうとは、誰が想像したでしょうか。

 

 彼を動かしたのは、マルコを失ったことなのでしょう。ジャンは、マルコがどんな最期を迎えたのか誰もしらない、ということを言います。誰もが華々しい最期を迎えられるわけではないのだ、ということを。

 

 それはエレンのようなどちらかというと華々しい結果を残すことができるような人間にとっては、分からないことなのだ、という気持ちを込めて、きっとジャンはそう言ったのでしょう。

 

 ジャンはマルコに言われたとおり、弱い人間の側に立って物事を考えられる人間です。その言葉は、精神的に、そして肉体的にもとてつもない強さを誇っているわけでもなく、何か特殊な能力があるわけでもないジャンだからこそ、言えた言葉だったのでしょう。

 

 きっと、ミカサやリヴァイがそんなことを言うよりも、ジャンが言ったほうが、エレンの心には深く突き刺さったとは思います。ずっと憲兵団として生きたかったと言っていたジャンが言うからこそ、その言葉には重みが伴ったのだろうな、と思います。

 

 彼らは決して命を安く思って調査兵団に入ったわけではないんです。そして、恐怖を乗り越えて入ったわけでもないんです。エレンのような強い目的意識を持って入ったというわけでもないでしょう。

 

 彼らは、命がどれほど重いものなのか、ということを知っているからこそ、調査兵団に入ったのです。ジャンの場合は、マルコのように、誰かを失うことが嫌だからこそ、誰よりも前線に立って、戦うことを決意したのだと思います。

 

 誰よりも、巨人に立ち向かうことに対しての恐怖を知っているから、そういう決断ができるんだろうな、と思います。きっと、巨人と実際に戦ったことがないままのジャンだったら、巨人の危険性を軽視して、憲兵団に入って安全に暮すという元々の人生を歩んでいたことでしょう。

 

 そんな彼らは熱い決意をもって、初めての壁外調査へ出るのでした。一体そこで何が待ち受けているのか。次回にこうご期待です。

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